他のメソッドへの影響と広まり


2017年 チェケッティ国際コンクール本選 in フィレンツェ
(写真右端:当校春木有紗)


マエストロ・エンリコ・チェケッティが考案したメソッドは様々な形で、世界のバレエ教育にも大きな功績を残しました。チェケッティの教え子であったアグリッピナ・ワガノワは、彼の教えに魅せられ、チェケッティがロシアを去った後にワガノワ・メソッド(ロシア)を考案。同じくチェケッティの教え子であったタマーラ・カルサヴィナ(バレエ・リュスのスター)は後にRADメソッド(イギリス)共同考案者の一人となりました。

現在チェケッティ・メソッドはイタリア、イギリス、フランス、オランダ、ドイツ、スイス、マルタといったヨーロッパの国々を始めとし、海を渡ったアメリカ、カナダ、オーストラリア、南アフリカなど、多くのバレエ学校で受け継がれています。

2004年には各国のチェケッティ協会や世界をつなぐため「チェケッティ・インターナショナル」が設立されました。設立以来チェケッティ・メソッドを学ぶ生徒たちのための「チェケッティ国際バレエ・コンクール」が行われ、本選出場者は世界中のバレエ学校から奨学金オファーを獲得しています。2017年、当校の生徒がこのコンクール本選に出場しました。母国在住日本人として初めての本選出場です。日本でも正しいチェケッティ・メソッドが学べる環境の充実が期待されています。



2017年 チェケッティ国際コンクール本選 in フィレンツェ
(チェケッティ・メソッドを学び世界中から選抜された各国の生徒)